筆者は歩くことが大好きで、遠くはネパールのエベレスト街道を歩いたり、近所を毎日ポールウォーキングして歩いている。
大学入学と同時に山岳部に入部した。
それが歩く趣味のスタートだと思っていた。
しかしよく考えると、そのルーツは子供時代に遡る。
結論:歩きながら考えると視野が広がり、社会問題までみえてくる
歩く趣味は時間も場所も選ばない
筆者が子供時代、よく空を見て雲の形を観察していた。
気象に興味を持ち始めたのは中学生時代。
天気図を描いて、それを夏休みの自由研究にした。
「雲を間近で観察したい。そのためには山に登ろう」
と思って、近所の山に登ったが、雲に近づくほどの高さはなかった。
そのうち、受験勉強が忙しくなり、空を見上げることは無くなった。
しかし大学に入り、山岳部の門を叩いた。
山岳部では、フィールドが3,000メートル級の山々なだけに、雲に手が届くくらい近づいて観察することができた。
もちろん、雲に覆われることも普通にあったし、見下ろして観察することもできた。
今でこそ人に
「趣味はなんですか」
と尋ねられ、
「歩くことが趣味です」
と答えられるが、当時は
「山登り、特に岩登りです。山岳部ですからザイルとハーケン使って」
と答えていた。
当時、先輩から
「尾瀬にハイキングなんか、年をとってから行け。今は岩登りだろ!」
と言われていたし、自分も歩くことが趣味だと言えなかった。
今では雲を観察するために登った低山ハイクも、山岳部で経験した岩登りも、ネパールのエベレスト街道を歩いたことも、子供と一緒に尾瀬をハイキングしたことも、シニアになってからの近所の散歩も、全て歩く趣味だと考えている。
歩く趣味から派生する趣味もある
歩くことが好きになると、それを起点に趣味が増える。
なので無趣味でつまらないという人には、歩くことを勧めている。
例えば歩いていると、鳥の鳴き声が聞こえることがある。
友達が、ある時お手製のバードコールを持って山にやってきた。
そして鳥と囀りあっていて、『へえ!すごい!』と思った。
それ以来、鳥を調べるようになった。
バードウォッチングが趣味に加わると、鳥の棲む森のことが気になる。
自然破壊が進む現在の状況を憂う気持ちになる。
歩いていると、自分を癒してくれる全てに無関心ではいられなくなる。
まとめ
ウォーキングから派生して、いろいろと関心が広がり、自然環境を守る活動をしている市民がいることを知る。
森や野鳥の代弁者となって、自然環境を守る活動の仲間に入れてもらい、一緒に活動を始める人もいる。
かつて筆者も、自然環境を守る活動をしていた時期もあった。
しかしここまでくると、歩く趣味とは言えなくなる。
とはいえ楽しく歩こうと思えば、自然破壊は看過できない。
歩きながら考えると、社会問題もみえてくるのだ。
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