正しい立ち方とは、どのような立ち姿なのでしょうか。
一言でいえば『肩の力を抜いて、まっすぐに立つ』というものです。
さらに正面からの立ち姿は、片方の足に重心が乗っていたりせず、両方の足に均等に体重が乗っている状態です。
結論:ウォーキングを始める前に、姿勢のチェックは必須だ
正しく立つことが大切な理由
靴底の減る部分に偏りがある場合、身体のバランスが悪いというのが原因の一つです。
正しい姿勢で立つことができないと、バランスの悪いまま歩くことになります。
バランスの悪いまま歩くと故障の原因になりますし、効率的に身体を使う妨げにもなります。
なので『正しく歩く』その前に、その前提として『正しく立つ』ことを覚える必要があるのです。
正しい立ち姿とは?
ウォーキングする前に正しい姿勢のチェックを、姿見などを利用して実際にしてみましょう。
もし身体が歪んだままで一生懸命ウォーキングしても、どこかに無理がかかり、一生懸命にウォーキングしているが故に故障などに繋がる可能性もあります。
以下の項目を確認してみましょう。
- 顔=顎を引いて、まっすぐ前を向いているか
- 肩=余分な力が入っていないか
- 背中=そっくり返らず、背筋がしっかり伸びているか
- 胸=楽に呼吸ができるように、開いた状態か
- お腹=突き出さないで、軽く腹筋に力が入っているか
- 腰=疲れが腰に溜まっていないか
- お尻=軽く力が入っているか
- 膝=自然としっかり伸びているか
- 足=両足に均等に体重が乗っているか
上記の全てが整わなければ歩けないということではありませんが、ぜひ参考にしてください。
まとめ
こんなにたくさんのチェックポイントがあると、歩く前に嫌になってしまうかもしれません。
しかし出た先で『膝が痛い、腰が痛い』となった場合、基本的には自力で自宅まで戻らなければなりません。
なので自分自身の状態を出発前に確認して、なおかつ自分の身体と対話しながらウォーキングしましょう。
もし違和感を感じることがあれば、痛みが出る前に引き返すことをお勧めします。
終わりに
ウォーキングと認知症予防について
運動と休養(睡眠)と栄養は、どれも認知症予防に大切な要素です。
特に運動は認知症予防に最も効果的だといわれています。
とはいえ、
「栄養をしっかり摂取し、ウォーキングをしたから」
と言って、認知症にならないわけではありません。
認知症を遠ざけることはできても、『認知症にならない』わけではありません。
認知症になっても、
「幸せの基礎部分がしっかりしていて、ウォーキングを楽しめていれば、幸福なんじゃないかな」
そう思っています。
ウォーキングが心身の健康に良いことは誰でも知っています。
それだけではなく
「ウォーキングは認知症予防にも、軽度認知障害が良くなることにも効果がある」
ということも知っていただきたいのです。
日本人は、
「インプットは上手だが、アウトプットが苦手」
と良く言われます。
情報は知っているだけで使わなければ価値はゼロでしょう。
自分自身に使ってこそ価値が出てくるものですし、人にも勧められるのではないかと思います。
このブログを上手に使って、ウォーキングを始められるシニアが増えてくださることを願っています。
【参考文献】
・金哲彦『からだが変わる体幹ウォーキング』平凡社新書
・長尾和宏『認知症は歩くだけで良くなる』山と渓谷社
・大島清『脳は「歩いて」鍛えなさい』新講社
・長尾和宏『病気の9割は歩くだけで治る!』山と渓谷社
・大島清『歩くとなぜいいか?』PHP文庫
・長岡智津子『ポールウォーキング』評言社
・金哲彦『確実に早くなる!体幹ランニング』講談社
【参考にしたサイト】
・NPO 認知症予防サポートセンター
・日本ポールウォーキング協会 NPWA
・スクエアステップエクササイズ協会 SSE
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