歩くことは、認知症を遠ざけてくれます。
なぜ歩くことが認知症予防に効果的なのでしょうか?
今回の投稿では、『認知症予防とメタボとの関連、歩くことでメタボを克服する方法』について考えたいと思います。
結論1:メタボで軽度認知障害(MCI)の方は、認知症に4倍なりやすい
結論2:ウォーキングでメタボを克服することが、認知症予防の最善手
メタボは歩くことで克服できる
メタボリック・シンドロームは、内臓脂肪が蓄積された状態に加えて、高血圧、糖尿病、高脂血症(脂質異常症)のうち、二つ以上を合併した状態を指します。
簡単に言うと、お腹がぽっこり出ている状態で、血圧や血糖、脂質のバランスが乱れている状態です。
糖尿病だけでなく、高血圧や高脂血症も血管を老化させるので、脳血管性認知症を引き起こします。
また内臓脂肪でお腹がぽっこりの方は、アルツハイマー型認知症を引き起こすアミロイドβを分解する酵素(インスリン分解酵素)の働きが悪くなります。
つまりぽっこりお腹の方は、脳内のアミロイドβが溜まりやすいのです。
メタボだと認知症になりやすい
シンガポールでの研究
- メタボの方は、メタボでない方に比べて1.67倍、軽度認知症害(MCI)になりやすい
- MCIから認知症に進行する割合は、メタボの方の方が4倍以上高い
アメリカでの研究
- 『高血圧、糖尿病、心疾患、喫煙』という危険因子を多く持つほど、アルツハイマー型認知症を発症しやすい
- 3つ以上の危険因子を持っていた方は、持っていなかった方に比べて3倍以上、認知症を発症する割合が多かった
まとめ
メタボのベースである内臓脂肪は、減らすのが容易な脂肪なので安心してください。
いつでも減らせる(下せる)普通預金にも例えられる程です。
例えば断食をして最初に減るのは内臓脂肪です。
内臓脂肪を減らすには、運動と食事が基本です。
対策を簡単に話せば、『歩くこと』と『炭水化物を減らすこと(糖質の摂取を制限すること)』が重要なのです。
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