『足があるから歩ける』と信じて疑わないのが普通だと思います。
もちろん正解です。
しかし、足をコントロールしているのは脳です。
なので『脳があるから歩ける』も、これもまた事実だと思います。
結論:『①脳が衰えると歩き方に現れる②ウォーキングで脳の神経細胞が新しく作られる③ウォーキングで神経細胞を守る血管が増える』から、脳で歩いている
『脳で歩く』を納得させる理由
①老いは、歩き方に現れる
お年寄り、シニアに独特の歩き方があります。
「足裏をぺたぺたとつけて歩幅は狭い。ゆっくりと歩いていて、横断歩道を渡り切れるかヒヤヒヤする」
筆者も、こんな人を見かけることが多々あるので、皆さんも簡単に思い浮かぶと思います。
「足腰が衰えて、そんな歩き方になった」
これは正解です。
一方で
「脳が衰えて、そんな歩き方になった」
これも正解なのです。
年齢とともに、脳の衰えは誰しも経験することです。
それが歩き方に現れるということです。
②脳の神経細胞は、幾つになっても増やせる
つい最近まで、脳の神経細胞は減る一方で、増えることはないと考えられてきました。
しかし最新の知見によると、神経細胞は幾つになっても増えることがわかってきました。
要するに
「増える因子と減る因子のせめぎ合いで、シニアになればなるほど、減る因子が優っていく」
という構図なのです。
そして新たな神経細胞を生み出すために重要なのが、ウォーキングを代表とする有酸素運動なのです。
③歩くことで、神経細胞を守ってくれる血管も増える
- 運動と神経細胞の関係
運動をすると、私たちの体内で「神経栄養因子」という特別な物質が増えるます。
この神経栄養因子は、神経細胞を守ってくれる役割を果たします。 - 血管の増加
運動中には、私たちの体内で新しい血管が作られます。
新しい血管が作られることにより、神経細胞に酸素や栄養を運ぶ血管が増え、神経細胞が守られるのです。
ウォーキングを代表とする有酸素運動をすることで、神経細胞は元気になり、脳の健康を保つことができます。
まとめ
脳の神経細胞は減っても減っても、また新たに作られます。
減るスピードは下りのエスカレーターに乗っているくらい(だと考える)。
下りのエスカレーターも、一生懸命に登れば、登り返すこともできます。
もちろん、すごく大変ですが(笑)。
神経細胞が減る数より、増える数が多ければ、全体として神経細胞は増えていることになるのです。
もちろん、『言うは易し行うは難し』ですが、言いたいことは分かっていただけるかと思います。
登り返すことができなくても、少しでも下るスピードを減速できるよう、ウォーキングを毎日の日課にしてみてはいかがでしょうか。
コメント