中年過ぎの肥満の解消には、脂肪を過度に摂らないことと、ウォーキングなどの有酸素運動で脂肪を燃焼させることが重要だ。
しかし
「簡単に痩せる方法があるのではないか」
とか
「楽な抜け道があるのではないか」
と思うのが人情だ。
しかしそんな魔法のようなダイエット方法はないし、間違ったダイエットほど有害なものはない。
結論:食事制限を中心にする間違ったダイエットは『百害あって一利なし』
机上の空論
有力なダイエット法の一つとして、『食事制限してカロリー摂取を減らす』というものがある。
確かに、理にかなっているように思えるが、『机上の空論』である。
我々の身体は、そんなに単純にはできていない。
カロリー摂取が減ると、脳は基礎代謝を極限まで減らして、生命維持を図ろうとする。
脳は飢餓状態に備える臨戦体制を指示し、少ないカロリーでも生き延びられるように体質を変えるのだ。
エネルギーを消費する筋肉を落として、逆に少しのカロリーでも体脂肪として蓄えようとする。
足や腕の筋肉は削げ落ち、腹回りの脂肪は兵糧米として残される。
実際には、大半の人はダイエットの途中で挫折して、その反動でドカ食いしてしまう。
これが間違ったダイエットの大きな弊害となる。
このときすでに少しのカロリーでも脂肪として蓄える体質が出来上がってしまっているのだ。
ドカ食いしたらどうなるかは自明である。
飢餓状態を自覚している脳
「大変だ、飢饉がきた。飢餓状態をなんとか乗り切らなければ」
と感じている脳は、摂取されたカロリーをできるだけ多く脂肪に変えて蓄えようとする。
これがリバウンドと呼ばれるもので、ダイエット前よりさらに太って、体力は落ちている状態になる。
飢餓状態を乗り切ることを至上命題としている脳は、失われた筋肉を取り戻すより、脂肪の上に脂肪を重ねることを優先してしまうのだ。
ダイエットをやり遂げたとしても、拒食症になることも否定できない。
安易にダイエットに挑戦してはいけないのだ。
まとめ
無理なダイエットは途中で挫折しても、やり遂げたとしても身体に大きなダメージを与える。
『百害あって一利なし』というのが、食事制限を中心とする間違ったダイエットなのだ。
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